涼を求めて東京の秘境へ!奥多摩の「日原(にっぱら)鍾乳洞」へ行ってみた
- フルーツサンド
- 2023年7月21日
- 読了時間: 4分
更新日:2023年9月20日

いつの間にかに7月も後半。
今年は蒸し暑いという予報が出ていますよね。
毎日うだるような暑さで、もう体が溶けてなくなってしまいそうな勢いです。
「夏」は基本的に好きですが、どうしても外に出るのがおっくうになりがち。
かといって毎日家でゴロゴロしているのももったいない。
ということで!
かねてより気になっていた、東京の秘境と呼ばれる「日原鍾乳洞」に行ってきました。
JR奥多摩駅から約10km。そこはまさしく東京の秘境
奥多摩駅から車で約25分。
途中に集落があるものの、対向車がすれ違うのにも手こずるような林道が続きます。
休日などの行楽シーズンには、駐車場に入るための渋滞も発生するのだそう…。

日原鍾乳洞入り口にある看板。ついに到着したことを実感します

林道から階段を下りていくと入場券売り場があります

橋を渡って鍾乳洞の入り口へ
いよいよ内部へ潜入
この日も外気は30℃超え。
夕方なのでいくらか暑さは和らいでいたけれど、動けば十分汗をかくレベル。
鍾乳洞ってきっと涼しいですよね。
そんな期待を胸に足を踏み入れました。

入り口の鉄柵が異様な雰囲気を放っています…
えっ!思った以上に寒い…。
ひんやりと肌を刺すような冷気が漂います。
よくよくパンフレットを見てみると、洞窟の中は年間を通じて摂氏11℃。
そりゃ寒いわけだ…。
まぁ涼しくて気持ちいいけど、羽織り物は持っていた方がいいかもしれませんね。
少しぬかるみもあり、足場も悪いので、歩きやすい靴は必須です。
ではここからは画像でサクッとご紹介。

早速の頭上注意。身長150cmの私には問題ないけど、身長が高い人はぶつかりそう

洞窟内の案内図。内部は結構入り組んでいるような印象を受けます

香炉岩…中央当たりの出っ張っているところが香炉のような形なのか

蓮の花に形が似ていることが名付けられた蓮華岩

格天井は、上部の岩が格子のようになっているからなんですかね…

ドーンとした貫禄が漂う、海中から見たら船底のような形の岩

荒廃した雰囲気が漂う「三途の川」

死出(しで)の山…その昔、鍾乳洞は山岳信仰の対象だったため、このような物騒な名前が多いそう

一般人が見学できる場所の中で最奥にある縁結び観音
洞内でもおすすめのスポットはココ!
洞内は全体的に狭い通路で構成されていますが、一番の見どころともいえるのはライトアップされた大空間。
地面の中にこんなにも広々とした空間があるなんて嘘のよう!
石の宮殿といっても差支えないかもしれません。

まるでRPGゲームのダンジョンのような雰囲気が漂います
そしてもうひとつの見どころ、「水琴窟(すいきんくつ)」。
水を張った瓶に水滴が滴り落ち、神秘的な音を奏でます。
静かに耳を傾ければ、洞内に響く美しい水音に心が癒されていきます…。

この奥に進むと水音が聴こえる場所があります
動画では少し聴きとりにくいので、気になる方はぜひ現地に行ってみてください。
旧洞を見学し終わったら、昭和37年に手つかずの状態で発見されたという比較的新しい新洞へ。
こちらは石筍と石柱が発達しており、ダイナミックな光景を見ることができます。

「世紀の断層」といわれるとそんな気がしないでもない

およそ2m50cmにもおよぶ細長い石筍。1cm伸びるのに約130年かかるとのこと

白妙峡という名のとおり、白く浮かび上がるダイナミックな鍾乳石を間近で見られます

積雲峡と呼ばれるこの辺りは、中々のアップダウンがあるのでいい運動になりますね
新洞は洞内でも特に急こう配が激しく、若干足場も悪いので、足に自信がない方は避けた方がいいかもしれません。
洞内を一通り見学し終わって外に出たら、外気の暖かさが気持ちよく感じました。
入洞時は気づかなかったけど、こんなにも美しい渓谷だったんですね。

鍾乳洞の外には美しい渓谷が広がっていました
都心から離れているとはいえ、東京都内でこんなにも自然を感じられる場所があるとは思いませんでした。
また、冷蔵庫のようにしっかりと涼しくて、一時的にでも外の暑さを忘れることができました(ちょっと寒いともいえるぐらい…)。
まだまだ酷暑が続く今夏、ぜひ皆さまも訪れてみてはいかがでしょうか。
日原鍾乳洞
■〒198-0211 東京都西多摩郡奥多摩町日原1052
■0428-83-8491
■入場料:大人(高校生以上)900円、中学生700円、小学生600円
(情報は2023年7月20日現在)
Comments