おすすめ小説・文芸 その2
ストーリー・セラー
著︰有川浩
作家の妻とその夫による苦悩と恋愛の物語。実話なのか作り話なのか、読んでいて分からなくなる感覚が面白い一冊です。約200ページでさらっと読めます。
爆弾
著:呉勝浩
微罪で捕まった男の「秋葉原で爆発する」という予言から刑事と犯人の頭脳戦が始まる緊迫の爆弾サスペンス。心をえぐる善意と悪意の交錯、取調室メインの一場劇のような設定、濃いキャラ達に伏線回収。ミステリー好きじゃなくてもイッキ読みしちゃいます。
カラフル
著:森絵都
生前に罪を犯した魂が自殺を図った少年の体にホームステイする物語。「非凡や特別でいる必要はない、普通で良い」という言葉が好き。自分だけじゃなく誰だって傷をもって生きているんだ、と人に優しくなれる小説です。
バスカヴィル家の犬
著︰コナン・ドイル
シャーロックホームズシリーズ長編小説のひとつ。呪いの魔犬伝説の謎に迫ります。ホームズではなくワトソンが大活躍する物語で、事件も面白い。長編の中で1番好きな物語です。
夏空に、きみと見た夢
著︰飯田雪子
女子高生と幽霊の男の子のファンタジーな青春恋愛小説。学生の頃に何度も読み返した作品です。彼が死ななかったら始まらなかった恋、切ない。悲しくも心温まる、優しい気持ちになれる物語です。
ロマンス小説の七日間
著︰三浦しをん
ロマンス小説翻訳家の主人公が、恋愛の苛立ちを仕事にぶつけていくことで小説をどんどん創作していく。創作が止まらない主人公の荒れっぷりがとにかく面白いです。くすっと笑える一冊が読みたい方におすすめ。
思い出のとき修理します
著:谷瑞恵
商店街で起こる不思議な出来事を時計の修理を通して解決していくほっこりミステリー。修理やメンテナンスをして長く使い続けていくって素敵。「過去の出来事の評価は今の状況で変わる」という言葉にぐっときた。
金曜日の本屋さん
著:名取佐和子
駅ナカの本屋・金曜堂で起こる人と本との出会いを描いた連作短編集。実際にある本を取り上げているので、読みたい本が見つかる小説です。読書に対する素敵な言葉もたくさんでてきます。
シャーロック・ホームズの冒険
著:コナン・ドイル
探偵小説の金字塔! 角川文庫の翻訳は現代的でとても読みやすいのでおすすめです。別の出版社で最後まで読めなかった。経験がありますが、こちらは読了しました。
それでも空は青い
著:荻原浩
人とのつながり、想う心が描かれた7つの短編。ハートフルな話かと思いきや、世にも奇妙な物語のような話もあってびっくり。ただのサクセスストーリーではないところがより好感がもてます。おすすめは「僕と彼女と牛男のレシピ」