
お すすめ小説・文芸 その1

舟を編む
著︰三浦しをん
辞書の制作に情熱を注ぐ辞書編集部の物語。印象的だったのが「なにかを生み出すためには言葉がいる」というセリフ。普段は意識しない"言葉"のありがたみをじんわりと感じた小説でした。

神様からの手紙
喫茶ポスト
著:新津きよみ
店内に郵便ポストがある喫茶店が舞台。ポストに投函された手紙の謎を突き止めます。ほのぼのとした設定とは違い、事件は重く推理要素も多め。いつもとはちょっと違う推理小説を探している方におすすめです。

書店ガール2
著︰碧野圭
書店を舞台にしたお仕事小説シリーズ2作目。2巻は街の書店との合同フェアに挑む。人脈があるからこそ企画が実現していくのが読んでいてとてもわくわくします。

キッチン
著︰吉本ばなな
身近な人を亡くした少女が周囲の人と関わりながらゆっくりと強く生きていく。心にぐっとくる言葉がたくさんある小説です。不幸の中で得たものは、きっと幸せな人には知り得ない価値あるものになるはず。

クジラの彼
著︰有川浩
勤務形態が特殊で恋愛をするにも困難が多い自衛隊員たちの恋物語。少女漫画を読んでいるような感覚で気軽に楽しめる恋愛小説。さらに短編なので読みやすい。普段小説を読まない学生さんにおすすめです。

福音の少年
著︰あさのあつこ
火災事件に巻き込まれた少女の真相を探るため、少年2人が協力し合う。事件を解決していくというよりは、事件が起こるまでのことが分かっていく物語です。謎が多く残るラストに想像が止まらない。

かがみの孤城
著:辻村深月
学校に居場所がない子どもたちの成長物語。ファンタジーでちょっとミステリー。映画もとてもよくまとめられてて良かったけど、小説はもっと深く描かれているので、映画だけで満足せずに小説も読んで欲しいです!

四つの署名
著:コナン・ドイル
シャーロックホームズシリーズ。毎年真珠が贈られてくるというメアリーの事件に迫る。バイオリンを弾いたり料理をしたり、ホームズの新しい一面が見えた一冊。ワトソンとメアリーの出会いも描かれています。

宇宙のみなしご
著:辻村深月
少年少女4人の自立と友情を描いた成長物語。児童文学ですが大人でもたくさんの気づきがもらえる作品です。「友達のことで悩めるのは学生の特権」という言葉にははっとさせられました。

ミッキーマウスの憂鬱
著:松岡圭祐
ディズニーランドで働く青年の初勤務から3日間の物語。フィクションなのにリアリティがあり、途中、夢の国が自分の中で壊れかけました…。登場するのはそれぞれ立場の異なる人たち。最後には心がスッとします